2019春夏商戦苦戦/8月は売れ行きが回復/販路のシフトチェンジ加速

駆け込み需要なし

8月に入り、ようやく夏が戻ってきた。7月末からの梅雨明けで、それまで長雨、気温低下で客足が遠のいていたが、この暑さで、だいぶ回復してきた。だが、春夏全体のインナー商戦が苦戦したことを受けて、各社ともに、品揃えする品番を集約したり、既存ブランドをスクラップし新ブランドを登場させるなど、新たな対応にも乗り出している。9月には2020年春夏展が第一週に大阪で、第2週に東京で開催する下着・靴下メーカーが多い。今回は例年以上に新企画、新ブランドで既存販路ではなく新販路に向けたアピールの場になりそうだ。
2019年春夏商戦は、消費税導入(10月1日)を前にして、前半が買い惜しみ、後半が駆け込み需要などが想定されたが、一部の高額商品(車、家電)で駆け込み需要が部分的に見られたものの、インナー全体に買い惜しみもなければ、駆け込み需要もない低調なシーズンに終始した。
とくに、春夏後半の6、7月は気温が上がらず長雨が続き、どの店も販売が低調に推移した。雨が降り続くとネット通販への注文数が増えるという過去の経験則があるが、今回の長雨では、そういったネットのジンクスも薄れ低調に推移している。
また、7月の百貨店、量販店、衣料品チエーンなどの実店舗は客数減が影響して売上が大幅に減少しており、これまでにない消費停滞現象が起こっている。7月はこれまで相対的に好調だったユニクロや無印良品などの店舗も大きく売上を落としマイナスに転じている。
ただし、8月に入り最初の10日間は梅雨明けの猛烈な気温上昇で、7月に停滞していたインナー商戦が一気に上向いている。大手衣料品チエーンから量販店まで8月最初の10日間の下着売上は前年と比べ2、3割増という店が多い。
本紙の下着企業向けアンケート(図表1参照)では、春夏商戦結果に対する回答で「良かった」と回答したところは有効回答数(46)の僅か8・6%、「少し良かった」が19・5%、「前年と変わらない」が同じく19・5%で「悪かった」と答えたのが52・1%と過半数以上となった。
その回答理由(表2参照)に関しては、「ゴールデンウイーク前後で好調に売れた」とする回答がある一方で、「気温が上がらず、来店者数が減った」や「前年踏襲型の品揃えしかできていなかった」などの意見もあるなど企業のなかでも商品、ブランド、販路ごとに業績の格差が広がる傾向ににある。
9月は下着・靴下メーカーの2020年春夏展が一斉に開催される。そこでは、いままでなかった新商品や新ブランドが数多く出る予定だ。とくにスポーツ系ブランドで新ブランドが目立つ。

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