インタビュー /隙間商品で奈良を発信・・・奈良県靴下工業組合 新理事長 堀田和彦氏/

5月30日奈良県靴下工業組合12代理事長に堀田和彦氏(三ツ星靴下社長)が就任した。同社は叔父の正信氏が平成3年から9年5月まで同組合理事長を勤めていた産地を代表する1社。靴下は県の地場産業だけに奈良県繊維協会会長をはじめ要職の兼務が多い。多忙な毎日の中で、今後の産地事業について伺った。
―産地活性化事業は
奈良県は明治末期から靴下産業が生まれただけに県内の事業所数、雇用者数、生産高とも大きな比率を占める。だが、物作りの産地だけに消費者はまだまだ奈良産ということを知らない人が多い。組合は奈良ブランド委員会、靴下ソムリエ認定制度、奈良産認定制度、人材育成支援の4委員会を設け活動を推進している。
―その内容は
産地独自のブランドを専門家と連携しながら企画し、東京のまほろば館で販売している。また、奈良市内で店舗販売やカタログ販売をしているのがザ・ペアブランド。靴下ソムリエ資格認定試験は今回3回目で9月20日奈良、東京に加え、初めて大阪を加え3会場で行なう。当初は奈良組合だけだったが日本靴下協会が主催者に加わり靴下文化の普及と発展につなげたい。今後は資格を販売にも活かしたい。11月11日の「くつしたの日」には認定証書授与式を行なう。
奈良産認定事業はメーカーが県内で生産したことを認定するものだ。人材育成支援は従業員の企画、編み、縫製、仕上げ、管理などの技能レベルアップ、教育を行なう。
―パリで展示は
ジエトロが9月にパリで日本文化の展示会を開催するので「ザ・ペア」を出展し奈良産の良さをアピールする。来年、パリのバイヤーに奈良に来てもらう計画だ。
―外国人技能実修生は
奈良県繊維工業協同組合連合会で行なっているが5団体で232人の実修生がミヤンマー、ベトナム、中国などから来ている。当初は中国が多かったが現在はミャンマー、ベトナムが中心になる。ピーク時はかなりの人員だったが中川義嗣会長が担当し長い経験のノウハウを活かしている。
―これからの靴下産地は
全国の中で奈良産地は国内シェアの60%を占める日本最大の産地。パンスト、タイツ、ソックス、スポーツ靴下などレッグウエアの総合産地で企画、技術、人材、染色、糸商、機械修理などの産業インフラが集積している。しかも地元のバックアップが強い。
販売は国内だけだが、やがて日本製の良さを海外にも示していきたいのでパリ展に期待している。中小メーカーは大手にない隙間商品を開発し生きる道がある。メディカル、健康、マグネット、着圧など用途開発やこれまでの靴下と異なる商品もあるのでないか。希望を持ち物作りを進化させたい。


プロフィール 堀田和彦氏

昭和30年3月8日奈良県生まれ。同52年3月同志社大学法学部卒業後グンゼ入社、綾部工場でPS生産担当、その後、家業の三ツ星靴下に入社。平成21年12月社長就任。趣味は読書。

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