ワコールホールディングス3月期/ピーチジョンで56億4000万円の減損損失

ワコールホールディングス(京都市本社)は5月15日3月期連結決算を公表したなかで、子会社のピーチジョン(東京本社)が56億4000万円の特別損失を計上したと発表した。これにより、同社連結決算の当期純利益は前期比96・5%減の3億4100万円となった。
ピーチジョン事業の3月期は売上高104億9100万円、前期比2・8%減少した。営業利益は①国内販売の減少、②中国市場での競争激化で伸び率鈍化、③販売員費用や物流費の増加、④本社移転に伴う一時的な費用発生などで2億2000万円の損失となり、加えて、のれん代及びその他の無形固定資産の減損損失56億4000万円を計上したことで、営業利益の損失額は58億5900万円に膨らんだ。
ピーチジョンは2008年にワコールの子会社となるが、その後、ファッショントレンドの停滞や主力ターゲットであるヤング層の人口減少などで個性的で、セクシーなデザインが苦戦するようになる。合わせて中心販路だったカタログ通販市場が縮小しネット通販に変化するなど、商品と販路の両方で戦略転換を余儀なくされていた。数年前からは、ブランドイメージを転換し、ヤングだけでなく大人の女性を対象にした商品提案や販促などを強化するとともに、店舗販売やネット通販の分野で力を入れていたが、計画通りに進んでいなかった。その結果、今回の決算で、のれん代及び商標権の公正価値を再評価したところ、56億4000万円の減損損失を特別損失として計上した。
ピーチジョンは過去数度の減損損失を出している。そのたびに新たな成長戦略を掲げて、市場変化に対応する施策を進めてきたが良好な結果が出ていない。ランジェリー市場ではファッションブランドで成長カーブを描くビジネスモデルは難しくなっている。
なお、今回の減損損失は、今期限りで、次期(2020年3月期)はその反動でワコールホールディングスの営業利益は110億円と大幅増を予想している。

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