インタビュー/座右の銘は桃李成蹊(とうりせいけい)/福助新社長佐橋由文氏

福助(東京本社)は4月1日付人事で、新社長に豊田通商アパレル事業部長の佐橋由文(さはし・よしふみ)氏が就任した。1966年12月13日生まれの52歳。すでに、豊田通商時代に繊維製品の取り扱いを経験しており、2013年4月からは非常勤ながら福助取締役として、福助の経営にも携わってきた。「戦う体制はできた」と語る本人の座右の銘は「桃李成蹊」(とうりせいけい)。これから福助の成長軌道をどのように描くのか話しを伺った。
ーこの春の商いは
店頭がよくない。春は気温も低く、昨対比微減収で推移している。計画比になるともっと難しい。天気の性にしたくないが、しかたない。
ー4月1日付組織改編は
一番は商品本部を新設したこと。かつて商品本部はあったが、過去の組織改編でチャネル別に商品部を設置し分散していた。それを元に戻す形で物作りの一元化を目的に商品本部を作り、改めて物作り重視の体制を打ち出した。
ふたつ目はマーケティング重視の組織にしたこと。そのためにブランド戦略、広報機能を経営直轄にし、合わせて商品企画とも連動するようにした。これにより、物作りとブランド戦略、情報発信が一体となり、時代に合ったマーケティング体制となりスピードアップを図る。チャネルごとに部分最適な管理と物作りができる専門性の高い集団となり戦うことができる。その成果は、次の展示会にも出てくると期待している。
ー物作りの方向は
古いものを切り捨てるつもりはないが、その一方で見せる商品、ただ売るためだけのものではない商品があっても良い。車で言えばコンセプトカーのようなものは必要で、同じようにコンセプトデザインが合ってもいいと考えている。
展示会には未来の靴下があり、それを見るためにバイヤーが集まり人が集まり新規客も来るようになる。そんな人が集まるような展示会にしたい。そうでないと世間が「これでいい」となってしまえば商品特徴や違いが無くなり、靴下のコモディティ化が進み、3P1000円から脱却できない。われわれは、コモディティ化する靴下市場の中で違うところで戦っていきたい思っている。宿題は大きいが、いきいきと楽しく尖ったこともやる。
ー営業体制は
ECは伸び悩んでおり整理する。靴下やパンストだけの展開だと新商品の見せ方も限定され表現が狭い。持っている商品の全体観を見せられず、商品変化も少ないので行き詰まり感がある。メディカル分野は地道にやりたい。百貨店やGMSはどしどし提案して、どんな売場がもらえるか楽しみにしている。
直営店はアウトレットモールが23店舗、プロパーが8店舗。4月25日には福岡天神に新店をオープンした。この店は屋号はこれまでと同じだが、靴下、パンスト以外にも品揃えを拡げ、違ったイメージでいろんな売り方をテストしながらが最適化を目指す。九州の店舗は比較的好調な店が多く、とくにインナーが良い。
OEM事業は2つの工場でがっちりと取り組みたい。熊本工場は年間40万デカの生産能力があり、こだわった物作りをしていく。鳥取工場は主にパンストのバンドル製品を中心に年間220万デカの生産能力を活かしていく。
ーこれからの福助は
戦う体制はできた。今期は昨対比で102%~105%程度で着地する予定。まだまだ、納期遅れなどで取りこぼしがあり、その改善を地道に取り組んでいけば売上も自ずと上がってくる。社員には1日が明るく元気よく、会社が楽しいと感じてもらえるようにしたいと思っている。座右の銘は「桃李成蹊」(とうりせいけい)で、人が自然と集まってくるように心がけたい。

プロフィール
1966年12月13日生。1989年3月滋賀大学経済学部卒、同年4月豊田通商株式会社入社、04年4月同社繊維部大阪繊維製品グループリーダー、17年4月豊田通商株式会社アパレル事業部長、19年4月福助株式会社代表取締役就任。

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