しまむら/下着売場で平台再挑戦/PB販売の軌道修正/しまコレでブラジャー取り置き注文開始

衣料品チエーンしまむら(さいたま市本社)は低迷する業績回復に向けて平合の復活、PB(プライベートブランド)の見直し、商品力の復活、さらには本年1月からスタートしたしまむらアプリ「しまコレ」を活用したブラジャー販売などを進めている。下着や靴下は2018年秋冬シーズン前半が厚手の防寒肌着やパンスト、クルー丈ソックスの低迷が続いた。12月半ばから1、2月にかけては売上が回復し紳士や婦人肌着の一部では最終目標値で着地した商品ゾーンも出ているが全体に厳しい商戦となっている。

こういった流れを受けて、今年度の下着靴下分野は全社的な改革方針の流れに沿って商品と販売手法の見直しを進めている。その第一は平台を復活させるべく、一部の限定された店舗で平台販売を行っている。紳士肌着ではインナーやソックスのバンドル品の売り方実験として、婦人肌着ではショーツのバンドル品などをゴンドラで表現できなかった売り方を平台で実験し値頃感を訴求している。

この平台再挑戦は、単にかつて売れた平台を復活させ安い物を売るためだけでなく、値頃品の価値観を見せるための新たな表現方法として活用していく方針だ。
また、PBの取り組み方針の修正にも取り組む。過去はPB拡大に重点を置きすぎて商品内容の改善や在庫確保のあり方などが、なおざりになっていた。その点を修正してPBの量的拡大ではなく質的進化による適正な在庫確保に変更する。その点について商品5部の田中直丈部長は「全社的にはPB拡大一辺倒ではなくなったが、肌着に関してはベーシックゾーンのウエイトも高いのでPBのボリュームは大きく変えずに進めたい」と話している。

そして、最大の課題は下着靴下全体の品質と価格の見直しを通して、もう一度しまむらインナーの商品力をレベルアップさせたい考え。品質を落とすことなく市場で流通する同等な商品であれば、しまむらが一番安いと言われるような評価を消費者の中から取り戻したい考えだ。そのためにも、最近ではバイヤーが月に一度店頭に立ち、顧客と向かい合う業務を行っている。その中で得た現場の声を活かす取り組みを行い商品の改善につなげていく方針だ。

さらに、今年1月に始めたしまむらアプリの「しまコレ」を活かした取り組みをブラジャーなどファンデーション分野で開始した。このアプリは新作や定番品の商品検索ができ、必要な商品は店で取り置き注文ができる(ただし、ネット決済と自宅配送はできない)。ブラジャーはサイズが多く、そのロス削減が課題となっている。実際に、前シーズンのブラジャー販売はまずまずの成果だが、最終処分在庫となる品番はデザインロスよりもサイズロスが多くなると言う事態に陥った。
そこで対策として「しまコレ」で少量需要しかない端サイズの販売効率改善のために、全サイズの全店展開を止めて、端サイズを品揃えしない店では「しまコレ」で注文してもらい店頭で受け取るやり方で補うことに修正した。商品8部の松本恵理子部長は「ブラジャーのロスはデザインよりもサイズロスの方が多くなった。どうしても端サイズはロスが出るので、その解決策として『しまコレ』で販売し改善して行きたい」と話している(関連記事は下着靴下経済新聞3月1日号と4月1日号に掲載)。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る