市場関係者に聞く/平成31年の下着、靴下の市場予想と各社の事業方針 NO6

すててこ 笹原博之社長

販売総数は変わらない 供給過多が進み、販売価格は下がる

今年は悪くなる。市場の販売総数は季節変動要因程度の上下しかないが、一方で供給過多状態が進み販売価格は下落する。今年は消費税増税に対し、どう対処するかが一番の問題。駆け込み需要と導入後の冷え込みをイメージすると、10月に10%になるということで、駆け込み需要もあまり期待できない。弊社は国内、及び中国生産でPB下着製造を進める。ただし、海外製品はロットも大きく処理に苦労しそうだ。つねに適正在庫のチェックが重要になる。


青森商事 青森英吉社長

てのひらに世界一のレッグウエアショールームを 

消費税増税前の駆け込み需要で単純に売上は伸びると思われる。増税後には一旦落ちるが気温の低下とともに徐々に回復し通年でマイナスにはならない。ただし、大きなトレンドがなければ価格競争の流れは変わらないと思われる。増税後も各社セールに走ると予想するが、利益確保には苦労するのではないか。当社は店舗開設10周年を期に「てのひらに世界一のレッグウエアショールームを」というスローガンを掲げ、経営方針を再構築した。その方針に従い、品揃えと顧客サービスの向上を着実に行っていく。


ボディシークレットガーデン 北代恵実さん

小売側もなかなか冒険ができない ランファンでフィッティングしない大型店が増える

ネット販売が増えている影響で店頭のお買い上げは減っている。SCモール側もセルフ型大型店の導入を優先し、接客、フィッティングを必要としない店が主流になりつつある。地域密着型の店は低価格を望む人が多くアッパープライスは難しい。最近のメーカーは新商品ではなく、過去売れたものの焼き直しが多く、売れ残りロス削減策を優先しており、これまでにないような新商品は出てこない。店もなかなか冒険できない。


カドリールインターナショナル営業統括本部長 清水一宏氏

キッドブルー誕生40周年・ランジェリーク/情報発信

市場全体は、ワイヤレス、インバウンド、フィットネスなどの需要拡大傾向は続くと予測するが、当社の強みであるレーシーエレガンスやライフスタイル型需要は横ばいと考えている。消費税問題は駆け込み需要とその後の落ち込みを考えるとプラスマイナスゼロであろう。キッドブルーは今年がブランド誕生40周年で復刻版商品提案、店頭イベントで新しい顧客への認知度を上げるブランド元年としたい。ランジェリークは昨年8月にオープンした直営店が堅調に推移した。本年はラウンジコレクション、ブラジャーSKU拡大、ニュウマン店(直営店)からブランド発信を強化し既存店認知度アップで客数増を図る。


L.C.L.ホールディングス 石井正人社長

販売先への適切な対策を取れないと淘汰される

国内下着消費は大きく変わらない。画期的商品はなく、購入数を減らす要因もない。価格も底状態で、消費税増税で一時的な変動はあっても大きくは変わらない。適切な対策を打てない供給者は淘汰される厳しさの増す年になる。必要なのは、小手先的商品対策ではなく数年先を見た種まき。生産では昨今の外国人技能実習生制度のゆくえ。国内生産を主としているメーカーは命取りになりかねない。商品供給で大きな問題となるのは「製造」分野となることは間違いない。


ハラダ 原田慎太郎社長

スポーツ関連商材に期待 従来品に付加価値付けて変わらず売れる商材開発

増税前は駆け込みで販売は伸びるが増税後の落ち込みが予想される。オリンピックに向けてのスポーツ市場拡大でスポーツ関連の商材は伸びるだろう。今年は、従来品に何か新しい付加価値をプラスして売価が上がっても変わらず売れる商材の開発が急務。また、アウタートレンドに合わせた足もとのコーディネイトを積極的に提案していく。生産工場は集約し価格と納期の優位性を持たせる。

 

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