高級品で活路 ひこね繊維協同組合理事長宮脇国雄氏(美成産業代表取締役専務)

美成産業宮脇国雄専務ひこね繊維協同組合 宮脇国雄新理事長

6月6日に開催された平成28年度ひこね繊維協同組合通常総会で新理事長に宮脇国雄新理事長が選出された。今後の組合活動などを伺った。


―理事長としての抱負を
歴史的に神奈川と彦根はファンデーション生産の古い産地で隆盛を極めた時期もあったが環境が激変し当時の組合は無くなった。過去にオーミケンシやカネボウ紡績もあり繊維産業は盛んだった。JR彦根駅は朝夕工場に通う女工さんで溢れたくらいだ。現在も下着生産が彦根市の地場産業となっており、小さくなったとはいえ国内生産の魅力を活かし少ロットで高級品やこだわりの商品を丁寧に作る行き方が彦根産地の方向性になる。大量に作ることは人的な能力や設備からして出来ない。各組合員である事業者自身が長年の生産加工技術を持っており物作りに人生をかけている。
―外国人技能実習生は
当組合は10年前に地場産業の下着縫製を若手中心に盛り上げようと結成された組合だ。現在、組合員は13社で下着以外にもカーシート縫製やアウター縫製業者など3社が含まれる。新役員では副理事長は小林守、佐々木正幸、専務理事に田澤秀夫、事務局長野村和行氏がいる。組合活動は第一に人手対策として外国人技能実習生の受け入れ事業を設立以来柱に取り組んでいるおり、これは変わらず同じ。当初は中国人だけだったが、近年はベトナム人を受け入れ、来年度はベトナム人と中国人が半々近くになりそうだ。ベトナム人は20代の若い人でミシンのスピードも速い。それに比べ中国人はやや年齢が高い。日本人のオペレーターは60歳以上のベテランが多く、国内では若い人が来てくれない。当社は物流センターがあるので40人の従業員がいるが、日本人だけ。縫製産業で生産の確保にはこの事業は重要だ。
―ジャパンブランドは
行政の助成を基に今年2年目を迎え継続して力を入れる。当産地は下着を縫うことは大変優れ技術の持ち主が多い。しかし自主ブランドを打ち出すにしてもその前に商品の基礎知識、パターンの作成、商品開発、企画など商品の研究と人材の育成が必要だ。今年はそれを継続し、平成29年度には展示会やPRを行う予定になっている。ブランドを作る前には、その物語があるので、それをきちんと勉強する。商品開発とブランドの勉強会で3年かかる。このことで産地の活性化につなげたい。
―工場経営の問題点は
ニーズがますます多様化しておりメーカーはそれに対応するので非常に納期が短い。しかも多品種なので工場運営や管理が求められる。半面、事業者は人材難に悩まされている。単なる下請けから脱けだし計画的な生産、販売が出来るようになれば理想的だ。彦根の組合員は長年苦労してきたことで「しぶとい」強さを持っている。これからも皆さんと一緒に頑張りたい。

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