内藤憲夫のパリ日記【下】久々にラペルラ、シャンタルトーマスが浮上/ティムも低価格と品揃えの良さで復活か

パリツアーの締めくくりは、市内老舗デパート、ギャラリーラファイエットのランジェリー売場でのレクチャー。3500㎡の広さを誇る売場には60のブランドが入る。若者向けから、シニア向けまで、価格も用途も様々。デザイン重視のクリエイティヴから機能性重視のものまで揃う。誰が来ても、探しているものが見つかることが、種類と数が豊富なデパートの強みである。客層は地元フランス人と世界各国から訪れる観光客。特にランジェリー売場には中近東とロシアの買い物客が多く訪れる。ここしばらく、売上人気ブランドはプリンセスタムタムとオーバドゥだったが、今回は久しぶりにラペルラとシャンタルトーマスの名前が上がった。さらにはディムも。一時期は「どこでも売っているから、でも本当はイマイチ」とまで言われたディムの巻き返しである。こちらは低価格と幅広い品揃えが人気のようだ。

フランスのランジェリー市場も苦戦が続いていると聞くが、高級ブランドの躍進がもしかすると、新しい流れを意味しているのかもしれない。フランスでは既婚女性も勝負下着を持つのが常識でランジェリーをきちんと使い分ける。それは、 決して媚びているのではなく、魅力的な自分を演出しているのである。ふと、展示会で見たランウェイの女性たちを思い出した。唯一無二の自分を愛し誇りに思う。他人を意識するのではなく確固たる自分を持つ。ポジティブに自分自身を見つめることができるからこそ、自分にあった美しさをアピールできる。ショッピングの仕方から着こなしまで、確固たる自分を持つフランス女性の生き方を改めて認識した。

次のパリランジェリー展は2019年1月。素材展の出展社は環境問題にどのように取り組んでいくのか、製品展にはフェミニズムの影響が見られるのだろうか。ギャラリーラファイエットは2019年末には売場を2階(日本式3階)に移転する。移転にあたって何を仕掛けてくるのか。パリのランジェリー市場はまだまだ変化が起こりそうだ(アークスリー・インターナショナル主催パリツアーから)。

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