内藤憲夫のパリ日記【中】・・・パリの暑い7月/ヴィーガン素材がランジェリーで登場

異文化に出合い、インスピレーションを

ツアー参加者を対象に展示会場で毎回2つのセミナーを開く。ひとつは、素材展の中でも製品の特質や技術面から、特に注目すべき出展社についての説明がある。主催者であるユーロヴェット社のダミアン アントワンヌ氏が、今回は特に新規出展社の中からオススメのメーカーをリストアップしてくれた。展示会視察初日の朝一番で展示会場を視察する前に話を聞くことができるため、その後、効率的に回ることができる。セミナーは短いが、他に質問やリクエストがあれば、会場内のパーソナルショッパーのカウンターでダミアン氏が随時対応している。また、 会期以外でも、 メールで問い合わせができるとのこと 。素材を熟知している同氏ならでは、プロフェッショナルな対応ができると好評である。

セミナーの中で、トルコのIPEKERというメーカーが取り上げられた。IPEKERは動物性原料を一切排除したヴィーガニズム素材を発表した。食に関するヴィーガン(絶対菜食主義者)は、これまでもよく目にしたが、ついにランジェリーの素材にもヴィーガンが登場したのだ。またIPEKERのプリントはイタリア製に負けないくらい美しいという話だった。

もうひとつのセミナーは、やはり素材に関して、トレンドからアプローチしたセミナーである。こちらはデザインスタジオのコンセプトパリが企画設営したフォーラムで行われる。当然、講師はコンセプトパリのスタッフでミカエル サッバ氏。2019年秋冬のトレンドを小テーマごとにプロトタイプと合わせて説明してくれた。フォーラム全体のテーマは「A GLOBAL VILLAGE OF INSPIRATION」 。コンセプトパリのディレクター、ジョス ベリー氏は、「ランジェリーのデザイナーは、世界各地を旅行して、異文化に出会い、インスピレーションを得るべきだ」と提唱している。フォーラムに隙間なく並べられたサンプルは、あらゆるインスピレーションを呼び起こし、様々なアイディアを提供してくれる。フォーラム全体が「インスピレーションの村」を形成しているようだ。トレンドは文化、素材、色、モチーフをミックスするところから生まれてくる。

フォーラムには他にも、セクシー系ランジェリー 、アクティヴウェア、 あるいは「ジェネレーションZ」と呼ばれる若い世代に照準を合わせたコーナーなど、小テーマごとに分かれて展示されていた。またフォーラムの中心には、色とりどりのパジャマがある。これは前述した IPEKER がカラーガムに合わせて全色製作したキュプロのパジャマだ。カラフルなパジャマが勢ぞろいした中で「パジャマパーティー」と称したカクテルパーティーが催されていた(アークスリー・インターナショナル主催パリツアーから)。

内藤憲夫氏

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