インタビュー/しまむら商品5部部長田中直丈氏・・・絞り込み、奥行きを取る

6月1日付でしまむら商品5部長に着任したのが田中直丈氏。今回の組織変更で売場管理部を商品部に統合し商品部と売場管理部が一体的に機能することで、これまで以上に商品政策がすばやく売場に反映されるようになる。そこで従来の売場管理2部長だった田中氏が新たに商品5部長として着任した。新しい商品5部は旧商品5部の紳士・子供肌着と靴下分野を担当するが、本人は、しまむら入社後しばらくはインナー分野も担当した経験がある。市場環境が厳しい中で商品5部の舵取りを任された田中氏に話しを伺った。
ーこの春夏商戦は
全体に厳しいシーズンだと感じている。とくに、夏物の動きが悪い。市場環境の問題、とくにECの広がりなど外部要因もいろいろとあるが、社内的要因もある。この2、3年で売場をすっきりさせて、買いやすく分かりやすくしてきたが、それに商品政策が追いついていない問題が起こっている。
ーそれは
平台を撤去しすっきりした売場では品番数を少なくしたことで在庫も減らした。その分、単価を上げて行かなければならないが、それが上手くできていない。単価を上げる、これが大きな課題で、そのために商品をより良く見せる陳列に改善するとかの工夫がもっと必要になる。
脱デフレで単価アップを狙うが、タイミングが良くない。実際には市場競争があり、その中で対策をとる難しさがある。とにかく、できることからやっていく。特価品を少なくするとか、少しは上げられるものは単価を上げるなど。最近では健康や美などをテーマにしたスポーツ系などリカバリーアイテムが人気で売れているので、それらを拡充し、単価も上げられるものは上げていきたい。来年はワールドカップ、再来年にはオリンピックがあるので、しばらくはスポーツ系アイテムに人気が続き、その分野にはお金も落ちる。
ー紳士肌着は
苦戦したが、相対的には順調な方だった。絞り込み売上げは伸ばさない方向で取り組んだが、最後は値下げして売るとよく売れて、結果は売れて欠品を起こしたが利益は残った。小林製薬とコラボした「ニオわなインナー」は紳士肌着の販売進捗は遅れた。価格は780円で値頃感もあり、この7月に来て売れている。課題は子供肌着で、最後に値下げしないと売れないが、その値下げロスが多い。この分野はもっと絞り込み利益確保を追求する。
ー靴下は
カバーソックスなど若い人向けの丈の短いものが伸びて、逆に普通丈のソックスが落ちている。パンストも落ちた。パンストは50代~60代の人しか履かないようになり、若い人が買わなくなった。秋冬の靴下は伸びているカバーソックスを引き続き充実させるが、一方で丈の長い普通のカジュアルソックスも増やす。若い人は丈の短いソックスを好んで買うので、その分野の品揃えを厚くしてきたが、それによってなくなってしまった分野の靴下もある。私は58歳だが、この世代が履ける長目のカジュアルソックスの種類を増やす。しまむらは50代以上の顧客も多いので、そこをターゲットにした品揃えを厚くし、幅広い世代に買ってもらえるような品揃えにする。パンストは市場性が悪すぎるので無理をしないという考え。しかし、昨年からスパッツ、タイツ、レギンスは良くなっているので、これらの秋冬アイテムは充実させる。
ー商品5部の今後の対策は 紳士肌着の売上げは100%でいいと考えている。冬物は早めに切り上げるが、端境期にも商品を手当てし、その時期ならではの商品と売場特徴も出して行く。商品5部の営業政策は欠品対策と単価上げること。そのためにも、もっと展開品番数を減らし奥行きをとる。この紳士肌着と靴下分野はそれができる領域だと考えている。最近、商品5部に着任して、サプライヤーの方々とも話しする機会が増えた。そこで、われわれの方向性を説明し理解いただけるようにしている。その方向で互いに成長していけるようにしたい。

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