インタビュー/ユタックス 宇髙大介社長・・・・・接着技術を異業種に拡大

昨年6月のユタックス(兵庫県西脇市本社)株主総会で3代目社長に就任したのが宇髙大介氏で昭和51年(1976年)生まれの41歳。「もう一歩フィールドを拡げたい」と語る話の中にはユタックスの次がステージが描かれている。同社は独自の接着技術で作り出されたフリーカット生地の無縫製インナーがOEM事業で拡大し、この3月期は過去最高の売上高78億円(前年比120%)となった。国際アパレル展に出展したユタックスの宇髙大介社長に〝これから〟について伺った。
ー見本市に出展した理由は

オリジナルブランド「スムーン」の販促と接着技術で新しく作った製品のアピールが目的です。当社はインナー副資材メーカーですから、あくまでOEM事業が主体で、それはこれからも変わりません。ただ、独自の接着技術でいろんな製品を開発していますから、まだまだ市場で広がっていないものもあります。そういったものを展示して、チャンスがあればOEM事業につなげたいと考えています。オリジナルブランドも同じ考えです。当社が独自に開発したフリーカットの無縫製インナーはその全てが市場に出ていません。そこで、オリジナル商品を作り販売し、そこで得た情報を開発に活かし物作りをよりよい物にするためにオリジナル商品を自分たちで売っています。それを市場で認めていただければOEM事業にもつながると期待しているのです。
ー製品の最大の特徴は
うちの接着技術を活かしたフリーカット生地の無縫製インナーは類似商品が多く流通市場に出ているなかでも品質には自信を持っています。この製品の最大のリスクは剥離することですが、それには絶対の自信を持っています。剥離する事故はこの1、2年でも他社製品で起こっています。しかし、弊社が開発した接着剤を使ったフリーカット生地は絶対に剥がれない安定性があり、現在取り扱う得意先も理解し安心して販売しています。
ー開発のキッカケは
元々2000年頃から開発を始め、その技術を時間をかけて成熟させてきました。キッカケは日本国内で、縫製工場がどんどん無くなくなり、ワイヤーやフックアイ、アジャスターを売るところが無くなっていくという危機感が背景にありました。そこで、縫製工場が無くなっても製品が作れないか、と言うことで縫製の必要ない製品作りを研究するなかで、その延長に接着技術によるフリーカット生地が生まれてきたのです。

ーこれからのユタックスは

弊社はワイヤー中心にファンデーション副資材メーカーとしてレディインナー業界の中で商売してきました。だが、これからは、その枠を超えて、もう一歩フィールドを拡げたいと考えています。数年前から新規事業部を立ち上げ、この接着技術を応用した異業種との取り組みに乗りだし実績も出ています。具体的にはサポーターやコンプレッションウエアの分野でドラッグストアやスポーツメーカーとの取り引きが伸びてきました。今年3月からはアメリカの「アンダーアーマ」のサッカーシューズにうちの接着シートが使われるようになりました。こういった成功体験を海外にも波及させ事業化していきます。この3月期は売上高78億円、前期比120%で利益も増加しました。いまは、目先の売上高や利益よりも、今たくさん抱えている開発プログラムを着実に実行しくこと優先したいと考えています。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る