しまむらの春夏インナー/制菌インナーで1500円/吸汗速乾インナーはバリュー価格で展開/ブラジャーはターゲット別に再編

しまむらインナー事業の2018年春夏商品が出そろった。前シーズン(2017年秋冬)のインナー事業売上はトータルで101%と善戦。アウターが苦戦する中でインナーの堅調ぶりが目立つ。内訳は婦人インナーが前シーズン比100%、紳士インナーが同103%、子供インナーが同99%で売上分母の大きい婦人インナーが健闘したことで前年水準を確保した。ただし、靴下は最悪で課題を残すシーズンとなっている。
昨年秋冬が善戦した理由は①展開時期を遅くしたこと。苦戦した2016年春夏は夏のインナーを1月20日から、冬物を8月20日に投入したが、それに消費者が受け入れられず機会ロスが発生した。その反省から2017年はそれぞれ約1ヶ月投入時期を遅くして対応したが、その分、販売効率が改善され売上高のみならず粗利益も改善できた。②二番目の理由は「2016年型レイアウト」への売場更新を急ピッチで実施し、通路を広くして平台を撤去し展開品番数の削減を行っていたが、それが昨年2月で全店終わり、スタートしてから23ヶ月で売場を新しいスタイルに変えたことで良い結果を生み出した。この新しい売場は本来はアウターをメインにして、その脇役としてインナーを位置付け全体のバランスを良くしていくために行っているが、結果はアウターよりもインナーにそのメリットが早く出ている。
前秋冬は暖かい合繊のトップスが売れたが、それに比べるとショーツは苦戦した。同じ暖かい素材で展開したタイツだが、冬物向けの防寒タイツは同110%と好調だが、シーズン全体で見るとタイツは前年水準に届いていない。冬物の紳士インナーは裏起毛のコンプレッションインナー980円から1500円が売れた。しまむらオリジナルブランド(1200円中心)からナショナルブランドでは「ルコック」や「プーマ」(1500円中心)が人気。こういったスポーツタイプのアウターウエアは昨対比10倍以上売れており、インナーでも二倍近い同180%前後まで伸びるなどスポーツ系の好調ぶりが目立つ。とくに、スポーツ系はボトム類が効率よく売れており売場のリードアイテムとなっている。シーズン通して紳士インナーで一番売れたのが薄手で起毛していないが暖かい合繊インナーだ。ビジネスマンが普段使いで、もたつかない、かさばらないに加えて胸のまわりの開きぐあいなどが人気で計画比では一番売れた。それに比べると婦人インナーは薄い生地に起毛したものの方が売れている。
この春夏はインナーを大幅に見直し、戦略商品では婦人、紳士、靴下で小林製薬とコラボした嫌な臭いを防ぐ制菌インナーをオリジナルブランド「クロッシー」で新発売した。これは、従来の吸汗速乾インナーのバージョンアップ規格でしまむらインナーの戦略商品に位置づけている。この商品は婦人カップ付きインナーで1500円という単価を打ち出した。これまで、1200円を超えるインナーが育ってこなかったが、今回は1500円という価格に挑戦する意味合いも、この商品に込められている。他のカップ付きインナーはボールド感の強いタイプから柔らかいもの、ゆったりタイプと3タイプあり前年に売れたカップ付きインナーの進化版となる。紳士インナーは軽くて早く乾くクイックドライタイプのインナーを巾着に入れて1枚580円で発売するなど昨年に比べ進化したインナーが次々と登場している。また、従来の吸汗速乾インナーは「クロッシーバリュー」で2枚組980円で販売する。これは、普遍的な商品を圧倒的な価格で販売する企画でメンズ、レディスの両方で、この春夏の主力商品となる。
ブラジャーは前シーズン並みと堅調に推移しているが、その内訳はノンワイヤーブラが計画比120%、ワイヤーブラが同90%となる。そのブラジャー売場は品番ごとに整理整頓し新しく標準売場でゴンドラ4台に並び替えた。これは、ターゲット別にブラジャーをテイスト、機能別に分けて選びやすくするもの。ヤング、主婦、キャリア、ミセスに分けて、そのターゲットごとに必要となる胸の谷間作りや脇流れ防止機能などを適切なコピーで表現したPOPで展開する。新しいブラジャー売場は3月から順次店頭に登場する。
靴下はシーズンを通して最悪となった。タイツの防寒タイプのみが良かったが、ストッキング、タイツ、靴下のすべてがシーズン通して下回る。現在、見直しの最中で展開時期、展開方法から市場での100円ショップとの競争など製品から価格まで見直しを進めている。 

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