インタビュー:アイリン林憲志社長・春夏は好転・ライザップで底上げ・バランス経営を重視

林憲志社長201710041アイリンは1968年会社設立から今期で50期、50周年を迎える。この2、3年合繊肌着の低迷で売上減を続けてきたが、この春夏は綿肌着が好調で、とくに子供肌着が大幅増(前シーズン比107%)となり、スポーツインナー「ライザップ」が倍増するなど、これまで種をまいてきたゾーンが芽を吹き出し始めている。50周年を向けて林社長に伺った。
ー2017年春夏は
春夏実績は前年比105%で着手し、まずまずの結果が出た。前年と比較すると良い結果だが、その前年が悪すぎたので決して満足していない。まだまだ修正して行くところがあるので、引き続き引きしめて対応していきたい。
ー良かったのは
一番良かったのは子供肌着で前年比107%以上の伸びで好調だった。人口減で子供市場は厳しいと言われるが、対応さえきちんとすれば間違いなく良い結果は得られると考えている。 子供売場はGMS中心に売場が縮小されカテゴリーキラーとECなど裾野が広がっている。とくに、バンダイのライセンスで子供肌着ナンバーワンの「仮面ライダー」はキャラクターや表現手法も代わり、新しいママ世代にも受け入れられている。キャラクタービジネスは、それを受け入れる母親世代が働きながら子育てする30代に世代交代し、商品価値と価格に対する消費性向が変わってきているので、それをしっかり見据えて対応することが重要になっている。
ー商品構成は
この数年合繊肌着から綿肌着へシフトする中で、改めてアイテム構成で下履き比率を高める営業政策を取ってきた。その成果も徐々に出ている。下履きはトップスに比べて安定した需要が見込まれ、物作り、売上計画も作りやすい。だが、過去、合繊肌着が良かったときにはトップスのウエイトが高まり続けていたが、ようやく紳士肌着ではトップス65%、ボトム35%と目標に近づいてきた。
ーライザップは
スポーツインナーの「ライザップ」は今回の10月展で大手GMS、中堅量販店からカテゴリーキラーのバイヤーまで幅広く受け入れられている。価格帯は「ルコック」のワンランク上のトップス1280円、ボトム類が980円だが機能インナーとしての評価は高い。これからは、よりハードなスポーツシーンを想定したアイテムと日常着的インナーゾーンに分けて商品企画を進めている。
とくに来年春夏は腰を据えて取り組みたいと考えている。10月展が終わり、まだ時間が経っていないが、今現在でも「ライザップ」は前シーズン比1・5倍以上のオーダーが入っている。今年春夏が約15万枚の実績で秋冬が20万枚だが、来春夏はその2倍程度を想定している。「ライザップ」は本体が宣伝販促を広く展開しているので、その影響も良い結果につながりそうだ。また、シンプルなノンワイヤーのモールドブラ「ナノストレス」(税別ブラジャー980円)にも期待している。
ー50周年の感想は
今年は1968年の会社設立から50期を迎える。なぜ、50年も続けてこれたのかと問い返すと、時代の波に流されるとことなく、偏らずバランス良くやってきたことが良かったことだと考えている。GMS全盛時代もあり、そのPB(プライベートブランド)が持てはやされることもあった。だがどんなときでも、特定の取引先に偏らず、時代の変化に対応して適切な商品を提供し消費者に商品で説得できるメーカーの仕事に徹してきた。
20年前のバブルの時はすべての商品が高かったがよく売れた、いまは、その時よりも商品内容は良くなっているが、高くすると売れない。消費者が変わってしまった。いまは、50年前の企業理念である「人は財産」ということを改めて認識している。次の50年は再び人作りを根底において再出発を図りたい。IMG_0292

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