講演会 企業は人なり、人は財なりグンゼ 児玉和社長

大阪商工会議所は2月23日、グンゼの児玉和社長を招き「企業は人なり、人は財なり」の演題で講演会を行った。講演では人財を育てるには「10年樹木、100年樹人」とモノ作りの前にまず人づくり、教育、気づき、風通しの良い明るく、楽しい元気な会社にすることが大事とし、農耕民族だった日本は欧米式の成果主義はそぐわないと語る。また社内報「児玉通信」でコミュニケーションを深めていると話す。概要は次の通
り。
120年前に京都府綾部市(当時何鹿郡)に波多野鶴吉が地方産業の発展こそが国づくりの元として郡是製糸を創業した。人間尊重と優良品生産を基礎に会社を巡るすべての関係者との共存共栄を図るの3つを創業の精神として掲げそれを貫いている。
是とは「正しい」の意味がある。また人間尊重とは①人を大切にする、②人を育てる、③人を活かす事である。1890年にキリスト教に学び、1897年に工女の教育、1898に教婦の養成、1907年教育部創設、1917年に私立女学校設立など早くから教育を重視していた。
旅館の玄関で履物をきちんと揃えているのはグンゼの社員、お嫁さんにするなら同社の社員が最適とかつて西日本地域で言われた時代があった。それは3つの章句で社訓の精神を分かりやすく表現した①誠意(一生懸命)、②愛情(思いやり)、③謙虚(己を空しうて)や3つの躾である①あいさつする、②はきものを揃える、③掃除をするなどを実践しているからだ。
当社は国内の工場跡を活用してスポーツクラブを18カ所経営しているが、そこに通う子供達にきちんと躾を指導しているので父母に喜ばれている。当社は経糸として創業の精神を掲げ不易である。横糸は時代の変化で進化せせるもの(経営戦略、事業内容、商品など)。
企業を取り巻く環境が変化しているので経営基盤の強化として①プロダクトアウト的発想から顧客満足の無形発想、②グンゼらしさの発揮、③無形資産の充実(ブランド、技術、人財、社員の団結力)を図る。目指すべき企業像は社員の満足、グンゼブランドに誇れる会社、自分の子供や孫を入社させたい会社と思う。
女性きらきらプロジエクトを発足させ女性がリーダーとなりその視点を職場でより活かす事に取り組んでいる。また、潜在能力を高め多様な価値観を認め合う様な風通しの良い風土を築く。人は「コスト」でなく「資産」だ。
人財育成には①気づかせる、考えさせる、任せる、褒める、②個人戦より団体戦、③他流試合をさせる、④本質を見抜く力を養う、⑤経理感覚、⑥現物、現場、現実の3現主義が大事だと考えている。とくに、本質を見抜く人財になって欲しい。

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