インタビュー(下)しまむら商品5部部長松本恵利子さん/実用9割をしっかり、残り10%で遊ぶ

婦人インナー売場前回インタビューに続く

ー春夏のインナー商戦は
インナー(肌着類)は7月時点では前年より良くなった。だが、6月20日前後までは悪かったがその後の暑さで7月にかけて一挙に盛り返し何とか乗り切ったが課題も見えてきた。課題は夏まで売っているインナーを寒い1月からずっと夏まで同じものを売ったが、これでは新鮮さがない。春先にはそのシーズンにあった品揃えが必要で、新しくそのために何かを新しく作ることではなく、インナー売場の中でも前面に出ていない奥にある埋もれた商材を、もっと前面に出すなどで新鮮さを出す工夫が必要になる。来年の1、2月からは品揃えや売り方を変えていく。
吸汗速乾などの機能インナーは婦人、紳士とも1枚物を止めて、すべて2枚組パッケージで980円にしたが値頃感もあり売れた。1枚ものを止めた理由はドライ機能が差別化や付加価値になっていないこと。品揃えのひとつではあるが特別な価値があるものではない。これまでドライ系インナーが売れて、一時期売場がそれ一辺倒になった時期もあったがいまはそうでもない。来期はデオドランド消臭機能など、まだ行き渡っていない機能を付加した新しいインナーの切り口を提案する。この春夏はドライ系よりも綿100%の天然素材のインナーが売れて増えている。ドライ系は行き過ぎた。秋冬には綿インナーでオーガニックコットンを使った商品で新しく価値を上げハンガー売りで1枚580円、カップ付き780円で売る。
紳士靴下売場ー靴下は
靴下はとてもよくない。計画に対しても、前年比でも悪い。しまむらの優位性だった価格メリットが弱くなっている。典型的にはファイバードライで機能糸を使った780円と580円の2種類の靴下を出したが安い580円しか売れなかった。それぞれに違う機能糸使いで差別化して提案したが結果は580円のみが売れた。機能の違いがお客様には伝わっていないしドライ機能を過大視するのは止める。かつてのような付加価値はないし、お客様が認めていない。靴下は商品や価格だけでなく、リードタイムや重複アイテムも多くまだまだ修正が必要。次ぎのシーズンは780円を止め580円で色、柄などの違いを出して提案する。靴下が悪い外的要因はトレンドがないこと。スニーカーソックス、カバーソックスと売れたが、その次がない。ただ、前秋冬はタイツはよく売れた。デニールも20、30、40から140まで細かく揃えたことで選びやすい品揃えができ、カラータイツも人気だった。婦人靴下売場
ーこれからは
インナーは実用品の割合が9割なので、まずは売るための基礎土台をしっかりとさせる。売場で欠品など機会ロスが出ないように当たり前のことをきちんとできるようにしたい。そして、残り10%で遊ぶ。面白いもの、話題になるものなど、日常的に使うものとは違う楽しいインナーをやる。ちょっと変わったオタク層にも受け入れられそうな市場にも参入したい。

しまむら松本恵利子45松本恵理子さん

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