インタビュー/レナウンインクス玉井康利社長・・・代理購買型消費から脱却し、靴下一足の価値を上げたい

インタビュー

ー春夏の概況は
売上げはトントンだが厳しい市況のなかではそれなりの結果だったと見ている。販路別に見ると百貨店は102%で前期は黒字化した。バーバリーがなくなり、うちではダンヒルがなくなる中でアクアスキュータムがその高額ソックス市場の一部を吸収してくれた。だが、なくなったブランド売上げの大半を吸収できたかと問われるとそうでもない。せいぜい2、3割程度しか戻ってきていない。残りは分散化したか、他の市場に流れてしまった。弊社の百貨店ソックス商売は相対的に良いように見えるが、長期的には仕組みを根本的に変えないとダメだと考えている。また、卸を中心にしたチエーン店はマイナスだった。チエーン取り引きはすべて完全買いとり制にしているので市況の悪化がすぐに影響する。

イルレガロレナウンインクスアクアスaq肌着
ー商品別には
うちはメンズの靴下、肌着、ナイティと3つの商品分野があるが、春夏は靴下と肌着はまずまず健闘したがパジャマが低迷した。各アイテムごとに新しいファッション性と機能をしっかりと打ち出しているがバラツキがある。パジャマはポジティブに気持ちよく寝るためのものに、ソックスはいわき工場で生産した1足1000円以上の価格で、その価値観をしっかり伝えていきたい。共通しているのは百貨店やチエーン店での代理購買型販売で商品価値が伝わらず価格がネックになっていること。社内では自家需要の掘り起こし、そのための売り方提案を進めているがまだまだ十分とは言えない。
ー秋冬に向けては
イルレガロなどナショナルブランド(NB)をしっかりやる。新しい素材や加工にも挑戦し、それが面白い、可愛い、きれいと消費者に伝わるようにしたい。靴下ではライセンスブランドで売れる割合がまだまだ多いが、それだけに頼っているわけにも行かない。バランスに配慮しながらも、少しでもNBを多くしっかり売りたい。また、秋には各平場でプロモーションを展開していく。今年始まったプレミアムフライデーには期待している。少し早く帰るサラリーマンを百貨店に引きつけるような催事を積極的にやる。これまでも毎月のように催事をしているがマンネリでただ棚に品物を置いて売るだけといった売場が多い。靴下に何か面白い、新しい価値を見せる、知らせるようなキッカケにしていく。ライセンスブランドのアクアスキュータムはブランド認知度を上げていく。レナウングループではショップ展開もしているのでアウターウエアとも連動して靴下、肌着、パジャマも合わせて、ブランドの世界観を打ち出し新しい顧客を増やす。

玉井康利社長2玉井康利社長

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