東京都内初ワコールガーデン吉祥寺店オープン 初年度売上目標5000万円

3月30日にリニューアルオープンしたコピス吉祥寺に東京都内では初めてとなるワコールガーデン吉祥寺店がオープンした。店舗は3階で売場面積27坪、販売員4人で初年度売上目標は5000万円となる。店内は明るい照明に白が基本カラーで床は木目調にしている。全体に清潔感や人にやさしい自然な感触が伝わる内装となっている。店内への導入線も広くとり、どこからも店内に入りやすいように設計されている。
品揃えはワコール製品100%で基本は中心奥壁面にあるサルートをメインに売る店。前面には値頃な「ボディコンシャス」(ブラジャー本体価格2300円)、やワコール直営店専用ブランド「ルルレラ」(ブラジャー同4000円代)、「アキュート」(ブラジャー同2800円中心)などが品揃えされ、右壁面付近にはキャンペーンブランドの「スハダ」や無縫製インナーの「ゴコチ」がある。また、近隣のミセス対象には左壁面に「ラゼ」がハンギングされており、さらに奥にはメインブランドの「サルート」という品揃えになっている。
店内は左奥に一坪ほどの在庫ルーム、右奥のレジ横に大小スペースの違うふたつの試着室がある。大きいスペースの試着室はこの館の来店者で多いベビーカーを引いた女性がそのまま入れる空間を用意したもので、子供連れでも気にせず下着を買い物できるようにした。試着室内の標準装備品は①木製ハンガー、②等身大の大きな鏡、③荷物入れカゴ、④汗吹き用ティッシュボックス、⑤消臭スプレー、⑥丸いじゅうたんマットなどだ。
このワコールガーデン第一号店は2014年3月にオープンした松山店がスタート(別表参照)で、この吉祥寺店が9店舗目で東京都内初となる。運営は東京中野にある下着専門店ストック(遠山隆社長)が新規出店し、その店舗形態がワコールガーデン吉祥寺店となる。ストックはワコールと販売代理店契約をして店舗スタッフと販売責任を負い、ワコール側は内装費の一部と商品リスクを持つことで、両社の店舗運営リスクが分担されている。

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この店舗展開はメーカーのワコールと専門店のストックが互いに利害が一致して実現している。ワコールは数年前から販売組織を既存販路別からエリア別にシフトし、商圏を地域単位で捉え対応する取り組みを続けている。かつて全国に多く点在していた下着専門店は倒産、廃業、撤退が相次ぎピーク時の70%以上がなくなっている。専門店ブランド「サルート」を販売する有力店舗も同様に減り販売空白エリアが拡大していた。ワコールでは、その解決策として打ち出したのが地域に残り健闘する有力専門店と互いにリスク分担することで商圏を確保する下着専門店「ワコールガーデン」のスタートだった。また、下着専門店ストックは新規出店意欲はあるものの市場環境の悪化、出店コストの増大、販売員確保困難さなどで単独での新規出店に踏み出せない状況が続いていた。だが、今回の吉祥寺エリアが「サルート」空白地帯であることや富裕層の多い地域だという点、そして提示されたワコール側との条件で出店ハードルが下がったことで新規出店を決断したもの。遠山隆社長は「今回はいい条件で出店できた。これがうまく行けば他にも同じような店を出していきたい」と話している。ワコールと専門店との新しい協業ビジネスに注目が集まる。

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