しまむら3月期 肌着粗利率下がる

しまむら決算指標2016

決算 しまむら2月期
売上げ、利益ともに堅調
インナーとアベイルが懸念材料に

しまむらの2月連結決算の概要が明らかとなった。ユニクロを展開するファーストリテイリングの第二四半期連結決算が大幅な減益となる中で、しまむらは売上と利益面で概ね堅調に推移している。商品導入から最終処理までの責任と権限を明確化することで商品展開のスケジュールと在庫管理精度を向上させ、その結果として売上、在庫、利益がバランス良く確保し、2月期の好決算につながった(図表参照のこと)。
だが、その内訳で見ていくと、懸念材料として店舗業態ではアベイル、商品部門ではインナーの実績が悪化している。若者向け高感度ファッションを提供するアベイルは主力業態しまむらとの差別化が強さとして見えてこない。また、他社店舗との競合に埋没し魅力が薄くなっている。インナーは売上げ伸張率1%台が3期連続しており、その粗利率は2010年2月期をピークにこの2月期まで6期連続して低下している。その概要を2月期決算で見る。
売上106・7%
営業利益108・4%   しまむら連結決算売上高は5460億5800万円、前期比106・7%、売上総利益は売上増と同程度の1722億400万円、同106%と増えた。営業利益は399億1300万円、同108・4%、経常利益407億900万円、同105・5%、当期純利益247億4700万円、同106・3%となる。

アベイル売上99・1%   しまむらグループの店舗業態別売上はしまむらが4411億5200万円、同106・5%、アベイルが495億円、同99・1%、バースディ385億5200万円、同123・5%、シャンブル100億3100万円、同102・2%、ディバロ9億8000万円、同111・0%。また海外店舗で台湾の思夢楽が51億1300万円、同95・3%、中国の飾夢楽が7億2800万円、同139・5%となる。
海外店舗を除き国内店舗別に売上伸び率を見るとバースデイ123・5%、靴のディバロ111%、しまむら106・5%と順調だがシャンブル102・2%で伸び率が低く、アベイルは99・1%と連続して減収となる。
販管費は抑制効果出る   販管費(表2)は概ね抑制されコントロールされている。販売効率を上げるための宣伝広告費は136億4900万円で同100・4%と前年並み。チラシ、WEB、テレビ宣伝などを商品の導入期やセール時期に効率よく展開し、価格のメリハリを抑制された費用で効果を最大化している。 中でも価格メリットを出すチラシなどはその回数を増やし消費者への価格訴求効果を出している。価格のワンランク高いゾーンと値頃ゾーンのメリハリを商品や販促で強く打ち出し、それを店頭中心のチラシやPOPで訴求したことが成果となっている。
国内1962店舗従業員1万4705人   国内店舗数は1962店舗、海外も含めると2015店舗となる。しまむらが1345店舗で、前期比24店舗増えた。他に好調なバースデイが210店舗で36店舗増える。グループの従業員総数は1万4706人、正社員が2547人で、パート社員が1万2159人となる(表3、4、5参照)。
客数で明暗しまむらとアベイル
しまむらとアベイルを比較すると売上の伸び率以外に客数の増減が両社の売上に大きく影響していることが分かる(表6、7参照)。表6のしまむら業態を見ると売上は106・5%と連続更新、客数は103・4%と前期の99・8%から改善した。買上点数3・0と微減、客単価は2657円と連続して更新し1点単価も886円とアップした。
それに比べ表7のアベイルは売上が同99・1%と3期連続してマイナス、客数が92・9%と大幅減少、買上点数2・3と微減、客単価は3108円と上がり、1点単価は1374円とアップした。しまむらに比べアベイルの売上減は表の通り客数減が客単価の上昇を上回ることでマイナスに影響した。今期はPBよりもNB比率を高めることで客単価を高め、客数減をカバーする計画で動いている。肌着の粗利率減
表8、9の部門別粗利率と売上の推移を見ると、肌着の売上伸び率と粗利の伸び率が鈍化している。表8のしまむらの商品部門別粗利率ランキングを見ると肌着は1位だが粗利率は33・6%で前期比97・6%と低下した。売上もしまむら全体の伸び率が106・5%だが、肌着部門は101%に止まる。粗利率では靴、インテリア、寝装具、婦人衣料などが伸び、反対に肌着、洋品小物、紳士衣料、ベビー子供服が伸び悩む。しまうらでは肌着部門が売上、粗利ともに最も厳しい部門となっている。
表9のアベイルの商品部門別ではアンダーウエアが売上前期比89・9%とキッズと並んで大幅なマイナスとなる。粗利率は36・1%で同101・1%と増加した。粗利率のトップはシューズ・服飾部門で37・6%だが、前期比で98・6%と落とした。また、メンズウエアは売上と粗利の両方でマイナスとなる。他の事業部ではバースディとデイバロが好調となる。
肌着粗利率6期連続減
しまむら業態の肌着売上高と粗利率の推移を見ると売上高1000億円を前にした2010年の粗利率が36・0%をピークに伸び率が低下した。2016年2月期まで2012年2月期の横ばいを含めて6期連続して減少傾向を辿っている。また、2015年2月期のしまむら全体の売上高伸び率は106・5%だが、それに比べて、肌着部門の売上高伸び率は101%と低い。肌着部門はしまむら全体の中でも売上、粗利の両方で伸び悩み状態となっている。
前期は気温の変化や消費増税の影響が一部で残り、厳しい商戦だったが、他の部門はその中で堅調に推移したことに比べると肌着部門の低迷さが目立つ結果となる。しまむらグループでは全体の商品品揃えや在庫管理コントロールの精度向上などの施策にプラスして、肌着分野に限る別の改善策を用意することが必要とされている。

 

 

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