インタビューすててこ(株)笹原博之社長・2017年は自立 単品管理 見える化 本店中心型

福井県あわら市にあるすててこ株式会社が下着専門のEC企業(店名:すててこネット)として第二ステージに踏み出している。代表取締役社長の笹原博之氏は昭和47年(1972年)6月生まれの44歳。大学卒業2年後に父親が経営する株式会社ささはらの総合衣料品店「暮らしの快適衣料館ささはら」に入社し、1999年には早くもネット店舗をオープンさせたが、都合により幾たびが断念し、2011年9月の社長就任と同時期にリアル店舗を縮小しEC事業に軸足を移した。また、2014年にはリアル店舗を閉鎖しEC専業に特化し会社名もすててこ株式会社に変更した。社長就任後4年で総合衣料品店時代の売上げを越え、昨年は内部充実の1年として売上げ、利益ともに落としたが次のステージに向けた社内業務改革を進めていた。今回はその改革完了とともにふたたび進撃を開始している。笹原博之社長に話しを伺った。

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朝8時50分の朝礼すててこ DSC09560

朝礼と元気なスタッフ募集ポスター
この1年は売上げ、利益ともに落とし内部充実を図ることに専念してきました。一番の改革は全ての商品にバーコードをつけ、どのメーカーのどんな商品がどこの棚にあるかがSKU(在庫の最小単位)単位で分かるということにしたことです。品番、色、サイズがパソコン上で一目で分かり、ハンディ機で全て読み込むことができます。この作業は、簡単なようですがこの1年かけて一時的には売上げを落としてでも実行したので大きな成果だと思います。

DSC09574単品管理された棚
これまでは、楽天スーパーセールの時期などは注文が多くて処理能力を超えてしまい途中で受注を止めていたことがありましたが、このバーコードをつけることで受注からピッキング、出荷までの能力が大幅に改善されました。もちろん、バーコードがついていないメーカーの商品に関しては社内でバーコードを作りつける作業もしました。この物流改善はEC事業社として避けて通ることのできない大きな改革だと思います。というのは下着、靴下、ストッキングなどのインナー製品は客単価が低いというのが特徴です。ですから物流のアウトソーシングができない、合わない。外部に委託すると楽ですが10%以上のコストとなり負担が大きい。ですから下着で客単価の高い商品構成であれば別ですが、うちのようにファミリィー対象の値頃品中心の下着では客単価という壁があり、その解決のために物流の内製化をレベルを上げて進めてきたということです。合わせて商品一括管理システムや顧客管理システムと会社の成長評価制度も導入し、会社全体の業績、ルール、マニュアルの見える化を実現してきた。この商品のデータベース化による単品管理ができたことでハイレベルの物流体制が完成し中期経営計画を作り、今年から実現に向けて動き出しました。
もうひとつは、販売方法の改革です。これまでは仮想モール様の集客力に依存した販売でしたが、これからは自社本店中心型の集客販売に転換しました。これも社内で様々な議論を積み重ね本店トップページのブランディング化や仮想モール店舗の作り方の違いを明確にして再構築しました。今後は主な販促やイベントは本店中心に展開し、それを各モール店に落とし込んでいくやり方にします。この1年で集客のために本店のブランディング化、商品や顧客管理、それに物流改革ができました。今期(2018年2月期)は売上げ5億2000万円(前期比120%)、経常利益3000万円、(同倍増)が目標で、3年後の2020年度は売上げ10億円、経常利益8500万円を目標にしています。ようやく目標としたものが実現可能な仕組みができてきました。これからは自立です。これができないと厳しい競争の中で10年後は生き残れません。

suteteko笹原博之2017.01.27机に向かう笹原博之社長

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