シームレスインナー、水面下で早くもヒートアップ・果たして売れるか?

トリンプのゼロフィールに代表されるシームレスインナーが2017年春夏商戦で注目を浴びている。店頭ではどのメーカーのどのタイプを品揃えするか、価格帯をどうするかなど販促を含めた販売スケジュールまでバイヤーとメーカーの熱い商談が活発に行われている。この商品はナイロンとポリウレタンの生地と綿混生地の2タイプで経て編み生地が多い。だが、なかにはグンゼやアツギのように横編み生地で製品化したものも出ており、見た目には同じように見える製品だが細部は多様だ。切りっぱなしで完全無縫製の経て編みタイプがユタックスの特許に抵触する懸念があり、それに抵触しないように一部縫製があったり、生地の始末をテープにしたり、経て編みではなく横編みで作るなど様々なタイプが出ている。すでに、ショーツではユニクロが先行して販売し、昨年からはトリンプがブランド「スロギーゼロフィール」で春夏に多色展開し良く売れた。その商品は秋冬まで引き続き販売され、春夏ほどの勢いはないものの年間を通して売れる通年商品として店頭の評価も上がっている。
2016年秋冬にはグンゼの「キレイラボ」から完全無縫製で横編みタイプのインナー(ハーフトップタイプ)が1500円(税別)が登場し人気となり、イオンではフジボウアパレルが「BVD」で2600円(同)、イトーヨーカ堂のPBで1800円(同)、さらに、ドンキホーテやサンキで980円から1500円、他のディスカウントストアでは780円(同)~980円(同)と価格帯も幅広くなっている。また、このアイテムの売れ行きが加速する3月以降の店頭を見越してアツギなど多くのインナーメーカーが類似商品の市場投入を予定しており、この2017年春夏はこういったシームレスインナーの露出が一挙に高まる見通し。
一方で店頭では、こういった楽で軽い着用感のノンワイヤータイプのカップ付きインナーが動くことで既存のアイテムがマイナスに作用すると懸念する声も出る。「ますますワイヤーブラが売れなくなる」、「カップ付きのブラトップと被る」、「単価が下がる」などだ。また、これまで春夏に売れていた成型インナーのブラジャーが「売れなくなる」といった声も出始めており、市場で売れる総量は変わらないだけに、何かが売れると何かが落ち込むといった流れに警戒感も小さくない。

グンゼキレイラボ

グンゼのキレイラボ・無縫製のシームレスインナー

 

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