特集:決算報告/販売低迷で売上減/利益は為替で明暗分かれる

(アツギ2017年春夏展展示会場)

7月から9月までに第二四半期や通期決算を迎えたインナー・ソックス企業6社の決算概況を報告する。この時期は前期と比較すると円高に販売不振が加わり業績の不透明感が増している。円高で輸入メリットが出ているが、その一方で国内販売が低迷している。急激な円高は為替メリットよりも為替予約がマイナスに作用するなど、円高による明暗も今回の決算に色濃く出ている。
ワコール国内販売停滞
ワコールの第二四半期決算は売上高は96・9%で3・1%減だが営業利益は81・5%減で税引前四半期利益は第一四半期に計上した固定資産譲渡による売却益で増加し最終四半期純利益も増加した。販売面ではワコール、ウイングともに新しく楽で快適性のある新商品は好調に推移したが、高級品の低迷や在庫調整で減収となる。直営店事業は主力業態アンフィの客数は減少したがコラボ企画や販促強化で客単価が上がり、新規出店効果も加わり増収となる。
グンゼインナー事業堅調/デリバティブ評価損50億3000万円を計上
グンゼは売上高660億1500万円、前期比95・1%、営業利益25億1600万円、同160・5%だが、経常利益は30億8000万円の損出、第二四半期純利益も26億8800万円の損出となる。この損出は円高進行に伴う為替差損とデリバティブ評価損50億3000万円を計上したことで膨らんだ。粗利は円高や販売管理の適正化で27・6%と前期より3・3ポイント改善した。商品分野別売上高はインナーウエア175億円、前期比100%、レッグウエア106億円、同103%ダン13億円となる。増収となったレッグウエアの内訳はレギンスパンツとフットカバーが増えた。

アツギ減収でも利益増 

アツギは売上高111億4600万円(前期比96・8%)、営業利益5億9600万円(同254・0%)、経常利益4億5300万円(同113・4%)、四半期純利益2億8300万円(同94・8%)となる。部門別売上高は靴下が90億6800万円(同94・0%)、下着は14億5300万円(同108・3%)、不動産3億3400万円、(同101・4%)、その他2億8900万円(同144・2%)となり靴下が低迷した。粗利は円高の影響で5%ほど改善した。なお、通期予想は変更していない。
ナイガイ利益改善進む
ナイガイは売上高は78億1600万円(前期比95・1%)、営業利益2億4300万円で前期の赤字から黒字転換。経常利益は7500万円(同326・0%)、四半期純利益は4600万(同766・6%)となる。なお、粗利は適時適量納品を厳格に実施し粗利率が前期比6%も改善し39・8%となり収益改善につながる。通期予想は変更していない。

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タビオ販売低迷続く
タビオは売上高72億5300万円(前期比91・7%)、営業利益1200万円(同6・5%)、経常利益1600万円(同8・0%)、四半期純利益9500万円(同108・7%)となる。売上高の減収に伴い、営業利益や経常利益が大幅減益となる。最終の純利益は子会社タビオヨーロッパの解散に伴う税効果で増益となる。出退店は新規出店が14店舗(直営11、FC3)、退店16店舗(直営7、FC9)で期末店舗数はFC108店舗、直営店185店舗の合計293店舗(海外3店舗含む)となる。

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白鳩高感度インナー増
下着靴下のネット販売を展開する白鳩(池上勝社長)は10月13日8月期決算を公表した。売上高は45億9500万円(前期比109・6%)、営業利益1億7900万円(同112・4%)、経常利益1億6000万円(同103・2%)、当期純利益1億200万円(同104・1%)となる。
当期は顧客満足度向上のため「キッドブルー」、「ランジェリーク」、「ディーゼル」など高感度インナーブランドを新規導入し品揃えを強化する一方で本年2月に取得した隣接する物流倉庫にストック在庫を集約し、ピッキング在庫との連携を高めてきた。運営サイト別売上高構成比率は本店自社サイトが21・9%、楽天46・8%、アマゾン10・0%、ヤフー9・4%、海外サイト5・8%、その他5・3%。また、商品分野別売上高構成比はファンデーション51・5%、ランジェリー7・8%、ショーツ15・6%、ナイティ4・8%、レッグウエア5・7%、メンズインナー8・7%、その他6・0%となっている次期見通しは売上高11%増の51億円、営業利益41・8%増の2億5500万円、経常利益29・6%増の2億700万円、当期純利益が39・6%増の1億4300万円を予定している。

(決算資料はマリリンタイムス12月1日号に掲載)

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