しまむら第二四半期決算(8月期)肌着の粗利率過去最高/2016年型新レイアウトで効率改善

衣料品チエーンしまむらの第二四半期決算(8月期)から最近の変化を読み取る。本決算(図表参照)では売上高、営業利益から各利益率も改善され堅調な推移が読み取れる。中でも肌着部門の粗利率は過去11年の統計では最高となり、この半年でしまむらグループが実施してきた新たな施策が成果を着実に上げていることが鮮明となっている。今年に入り主力業態しまむらでは売場や品揃えで①PB(プライベートブランド)の「クロッシー」への集約拡大、②主力商品の「素肌涼やかデニムパンツ、ティースなどで新しい使用価値や販売手法の提案、③買いやすい売場実現のために通路を広くした「2016年型新レイアウト」への売場変更を277店舗で実施するなど売場と売り方、そして商品の進化、改善が進んでいる。
それは、この8月期中間決算においても確認することができる。当決算の特徴は第一に売上高で2810億8500万円、前期比105・8%と大幅増収となるが、その8割を占めるしまむら業態の商品部門別で見ると(表5参照)、婦人衣料が107・3%、寝装具が105・8%で、この2つの部門に洋品小物、紳士衣料売上げが加わり全体売上げを牽引し拡大となる。肌着と靴、インテリアは売上高微増で終わった。
第二は肌着部門の粗利率が前期比2.8ポイントも大幅に改善したこと(表5・7参照)。表7で見ると2006年8月期からの肌着粗利率推移は2010年8月期の35・8%をピークに毎年減少傾向が続いていた。とくに、前8月期は肌着部門の粗利率33・9%でほぼ2008年8月期並みの水準となっていた。だが、この8月期は2・8ポイント近い改善が進み粗利率36・7%と過去最高の水準まで改善されている。これは、PBの集約、品番数の削減、平台撤去などの施策が功を奏し店頭在庫が削減され、その分店頭在庫回転率も改善されたことが、肌着部門の粗利改善として結果に出ている。
第三は売上げ、客数、客単価の改善だ(表3・4参照)。しまむら業態は買上店数は(98・3%)減ったが、客数(102・2%)と客単価(102・4)、それに1点単価(104・2)が改善されたことが売上増につながっている(表3参照)。アベイルは買上点数(98・1%)と客数(98・3%)は減少したが、客単価(106・9%)と1点単価(109・0%)の大幅な増加で売上げ拡大につなげている。つまり、しまむらは客数が増えて、並行して客単価も上がり売上増につながるが、アベイルは客数と買上点数を減らしており、いまだ本格回復までには至っていない。また、バースディ業態は15店舗増えて225店舗となり、売上高は220億3500万円、前期比127・7%となるなど主力業態はいずれも好調に推移している。
決算指標図はマリリンタイムス12月1日号に掲載

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